宮崎大学教育学部附属中学校
宮崎大学教育学部附属中学校は、宮崎市花殿町に位置する県内唯一の国立中学校であり、全学年14クラス、生徒数約440名が在籍する伝統校です。「真理を探究し、勤労を愛する、気品のある生徒」の育成を目指し、「北斗のように県内外で活躍できる社会性を育てる学校」をビジョンに掲げ、学力に加え、豊かな人間性や主体性を育む教育が展開されています。
生徒たちは学習活動だけでなく、文化活動や地域連携行事にも積極的に参加しています。中でも合唱活動は盛んで、全日本合唱コンクールやNHK全国学校音楽コンクールなど、九州大会・全国大会への出場実績も多く、校内合唱コンクールや卒業式での全学年生徒による合唱は、保護者からも大きな感動と支持を集めています。
PTA活動も、学校との協働を大切にしながら活発に展開されています。とりわけ学年別の実践活動は、附属中ならではの特色をもち、保護者と教職員、大学、地域との連携のもとで企画・実施されています。
1年生では「みやざき健康キャラバン隊がやってくる!」と題し、宮崎大学医学部・工学部と連携した健康教育を行いました。講義に加え、体験型の学びや対話の場もあり、生徒たちは医療や科学技術の最前線に触れながら、自身の健康や未来の生き方について真剣に考える貴重な時間となりました。
2年生は「宮崎で働く保護者」として、地域で働く保護者の方々が講師となり、職業講話を行いました。仕事への想いや苦労、やりがいを語る姿に、生徒たちは社会とのつながりを実感し、将来に向けた意識を高めることができました。講師となった保護者にとっても、子どもたちに語ることで自らの仕事や人生を見つめ直す機会となり、世代を超えた学びが実現しました。
3年生では「大学で学ぼう」と題して、宮崎大学の教授陣による模擬授業を体験しました。通常の中学校では出会えない専門的かつ学術的な内容に、生徒たちは真剣なまなざしで取り組み、学問の面白さと深さを体感。進路選択においても非常に良い刺激となり、多くの生徒が学び続ける意欲を新たにしました。
さらに、E級(特別支援学級)では、宮崎大学農場での野菜の栽培・収穫・販売を体験しました。親子で汗を流しながら取り組む活動は、単なる農作業ではなく、子どもたちにとっては働く喜びや責任感、そして家族との絆を深める大切な経験となりました。





附属中学校PTAは、子どもを真ん中に据え、保護者・教職員・大学・地域が手を取り合いながら、共に学び、支え合い、育ち合う「チーム附属」として、これからも豊かな学びの場を支えてまいります。